FA・ロボット業界の片隅から

FA業界の片隅のフリーランス機械設計者のブログ。 産業用ロボットウォッチが趣味です。

ロボット関連ニュース【2025年4~6月】

2025年4月~6月の期間で、ロボット関連のニュースで気になったものをピックアップしました。
※ピックアップしている記事はメカ中心で、私の目にとまったものですのでご了承ください。


ユニバーサルロボット(UR)社

www.universal-robots.com
UR社は最近は、可搬重量が10~20kgの機種を重点的に開発しているように感じます。
FANUCのCRXシリーズも30kg可搬までを揃えていますし、「協働ロボットはどちらかと言うと小型(5~10kg可搬)」という印象は過去のもので、ある程度の重量物を扱える機種も求められているのかもしれません。

www.universal-robots.com
もう1つUR社ニュースで、日本国内のサービス拠点開設とのこと。
東アジアだと中国に続いて2拠点目です。むしろ今までよく無しでやっていたな、という印象です。
修理になると時間がかかるというのはたまに聞こえてきていましたが、対応が速くなることが期待されます。

エプソン

corporate.epson
満を持してエプソンが協働ロボットリリースです。
詳しいスペックなどはまだ不明なので、展示会などでチェックしてみたいと思います。

ダイヘン

www.daihen.co.jp
ダイヘンからも新型の協働ロボット。
4kg可搬の「FD-VC4」「FD-VC4L」に続いて、3機種目「FD-VC8」(8kg 可搬)です。
ダイヘンはアーク溶接機で有名なメーカで、ロボットも溶接機との連携等が1つの強みであり、協働ロボットも溶接に強いことを売りにしています。

www.daihen.co.jp
もう1つダイヘンから。「タブレットTP」のニュースです。
ダイヘンは、ワイヤレスTPやジョイペンというジャイロセンサ内蔵のティーチングデバイス*1など、UIにも力を入れています。

ソニー

xtech.nikkei.com
ソニーがアクチュエータとハンド用の触覚センサを外販するというニュース。
アクチュエータは多くの会社から出ているため、どのように差別化できるか注目です。

THK

www.thk.com
www.thk.com
THKの要素を組みあわせてロボットを作れるという「コンビネーションロボット」。
不勉強にして、いつからTHKがコンビネーションロボットというコンセプトを打ち出していたのか知らないのですが、そのコンセプトをPRするための特設サイトを新規開設したというニュースです。

「自前でロボットを設計してしまうことで最適なスペックのロボットを」という考え方は、オリエンタルモータ(オリムベクスタ)なども打ち出しています。
こういった「自前ロボット」についても、別途記事で掘り下げてみたいと思います。

山善

monoken.yamazen.co.jp
6/4にオープン。山善が運営する製造業向けポータルサイトです。
まだ準備中のページも多いですが、たまにのぞいてみても面白そうです。
今後、導入事例にロボットの事例が追加されると嬉しいなあ・・・

ヒューマノイド関連

corporate.murata.com
www.nikkan.co.jp
ヒューマノイドは別の畑のことと思っていましたが、だんだんそうも言ってられなくなってきたような気がします。
今年のロボット展でもヒューマノイドが出展されるでしょうから、ちょっと突っ込んでいろいろ聞いてみたいと思っています。

*1:ニンテンドースイッチのコントローラのようなイメージ