FA・ロボット業界の片隅から

FA業界の片隅のフリーランス機械設計者のブログ。 産業用ロボットウォッチが趣味です。

機械安全の情報がまとまっているサイト

機械安全について自分で学習する際に、参考になるサイトをまとめてみました。

厚生労働省

www.mhlw.go.jp
やはりまずは、総元締め(?)の厚労省をお勧めします。

関係リーフレット、関係テキストはもちろん無料でダウンロード可能です。
ロボット関連分野であれば、

などが参考になると思います。

公的機関が作成した資料ということでもあり、社内教育などで使用する際も安心なのではないでしょうか。

ただ、資料の作成が平成30年前後であり、国際規格、JISの改定により基準などが変わっている場合もあるので注意が必要です。

IDEC

jp.idec.com
知らない人はいないといっても過言ではない、安全関連機器のメーカーです。
多数のセーフティアセッサーが在籍していることもあり*1、関連の国際規格についてのページは非常に充実しており、規格を読む際の助けになってくれます。

まずは、こちらの
安全に関する国際規格(ISO/IEC) | 日本
ページに目を通し、その後、必要に応じて各規格の説明に進むとよいと思います。

IDECのサイトは、規格の内容をあまり取捨選択せずに忠実に書いてあり、最初に読むハードルは高いのですが、資料としては助かります。
例えば、基本安全規格ISO12100のページですが、
他のサイトでは、危険源を抜粋して掲載してある場合も多いのですが、IDECでは全てを網羅して記載してあります。
基本安全規格 ISO12100 | 日本

私は他の人に勧める場合、まずIDECのサイトを教えることが多いです。*2

キーエンス

www.keyence.co.jp
こちらも超有名なセンサーメーカーで、安全に関する製品も多数持っています。
ユーザ登録が必要ですが、わかりやすくまとまったPDFのダウンロードが可能です。

入門編としては、
安全規格の歴史 | 安全知識.com | キーエンス
こちらのページからダウンロードできる「セーフティサポートガイドブック」がお勧めです。

Omron

www.fa.omron.co.jp
Omronも言わずと知れたセンサー・FA機器メーカです。

ユーザ登録が必要ですが、無料でeラーニングを受講することができます。
全部で50時間分(!)以上のテキストがあるのですが、
機械安全に関しては、まずは
eラーニング セーフティ導入編 - セミナ | オムロン制御機器
を受講してみることをお勧めします。
その後、興味のある講座に手を広げてみたらいいのではないかと思います。

【番外編】日本認証のeラーニング

有料なのですが、日本認証で機械安全に関する講習を受けることが可能です。
機械安全実務講習会[基本コース] | 講習会 | 日本認証株式会社

eラーニングも用意されており、自分のペースで受講が可能です(ただし、受講期間は決められています)
筆者はセーフティサブアセッサを受験した際、このeラーニングを受講しました。
体系的に機械安全を学んだことはない状態からでしたが、このeラーニングと付属テキストで合格することができました。

*1:さらに、セーフティアセッサ資格試験そのものに参画している人もいる

*2:もちろん最終的には規格そのものを読むべきですが